メニエール病発症から1年間の経過を語ってみる(前編)

今回は、メニエール病発症から1年間の経過について書きます。

僕は、1年前にメニエール病を発症しました。残念ながら、現在も右耳の聴力は回復しておらず、耳鳴りと耳閉塞感に悩まされています。また、いまだに時折強いめまいに見舞われることもあります。こういった訳で、あまり治療効果が出ていない僕の経緯ですが、願わくばこの記事がメニエール病に悩む方々の一助になればと考えています。

発症前

僕は以前うつ病を患っていて、投薬治療をしていたのですが、メニエール病発症直前の段階では、投薬終了から3年を経過していて、うつの症状はすっかり消えていました。一方、仕事では社内での僕の立場が変わり、権限が大きく削がれ気落ちしていた時期でもありました。

発症

休日の朝、朝風呂を楽しんでいたときに突然右耳で大きな耳鳴りがして、耳が塞がるような感じになりました。以前にもこのようなことは何回かあったのですが、それは一瞬のことで直ぐにもとに戻っていました。ところが今回は耳鳴りと耳閉塞感が治まることはありませんでした。
このときは突発性難聴を疑っていたので、発症後直ぐに治療を開始することが重要と思い、休み明け直ぐに掛かり付けの耳鼻科で診察してもらいました。このときの聴力検査ではわずかに右耳の低域の聴覚が落ちている程度でした。先生は耳管側が負圧になっていることが原因と判断して、鼻から耳管に空気を送って負圧を直す処置をしました。それでも症状は改善されませんでした。

治療開始

発症から2日目、近くの総合病院で受診しました。そこでも聴力検査をしたのですが、前日に比べ聴力は落ちていました。先生の見立てでは突発性難聴の疑いということでした。そこで、ステロイドの錠剤が処方されました。ステロイドを一週間服用したのですが、症状は改善されませんでした。そこで、一週間イソバイドをためしてみることになりましたが、やはり症状は変わらず(むしろ聴力は悪化傾向)、再度ステロイドの服用が始まりました。

メニエール病の診断(発症から1ヶ月目)

二回目のステロイドも奏功せず、とりあえずイソバイド服用を続けていました。そんなある日、朝から耳閉塞感が強いと感じていました。その日の夕方、仕事をしていると急にふわふわする感覚の強いめまいと動悸に襲われました。しばらくすれば治るだろうと仕事を続けたのですがいっこうに治まらなかったので、健康管理室で横になることにしました。でも、横になってもいっこうに良くなりません。保健師の方が脈をとると不整脈が出ているとのこと。これは大事だと思い救急車を呼んでもらいました。
搬送先の病院でMRIをとりましたが、異常はないということでした。点滴で吐き気止めを入れられて多少めまいと動悸が軽くなったので、その日は帰宅ということになりました。
後日、この顛末を耳の症状で受診している総合病院の先生に話したところ、一回徹底的に調べましょうということで、MRIホルター心電図の検査をしました。MRIは異常なし。ホルター心電図では高頻度の期外収縮が見られましたが、心配のない不整脈なので問題なし、ということになりました。この結果を受けて 、先生からメニエール病という事で間違いないでしょうと言われました。

後半はこちらです。