メニエール病発症から1年間の経過を語ってみる(後編)
今回は、メニエール病発症から1年間の経過の続きです。前編はこちらを参照してください。
セカンドオピニオン(発症から4ヶ月目)
メニエール病の診断が出てから、イソバイド 、メチコバール、アデホスコーワの3点セットを服用していましたが、難聴の方は良い日があったり悪い日があったりという感じで、快復してるという実感はありませんでした。僕の場合、めまいの症状は回転性ではなく浮動性だったので、この当時の僕はまだメニエール病ではなく突発性難聴を疑ってました。そこで、先生に都内の大学病院でセカンドオピニオンを受けたいと申し出ました。先生は、セカンドオピニオンではなく、診察という形が良いと薦められ、紹介状を書いてくれました。本当にありがたいことです。
都内の大学病院では、聴力検査と眼振の検査をしましたが、やはりメニエール病という診断でした。処方する薬も地元の総合病院と変わらないので、地元の総合病院で引き続き治療を続けることを薦められました。このときに、メニエール病なんだとはじめて腑に落ちたと同時に、長期戦の覚悟が固まりました。
イソバイドからメニレットへ(発症から5ヶ月目)
また、地元総合病院での治療が始まりました。症状は相変わらずでした。そんな中、先生からイソバイドをメニレットに切り替える提案がありました。先生曰く、不味くて服用しにくいとのことでしたが、イソバイドをずいぶん長く服用してきても症状の改善が見られなかったので、ダメ元でやってみることになりました。メニレットは確かに苦くて服用しづらいのですが、気持ちの持ちようと慣れで味を克服しました。克服方法の詳細はこちら。
さて、イソバイドからメニレットへの変更ですが、やっぱり症状の改善は見られませんでした。
めまい症状(発症から7ヶ月目)
前編で紹介した救急車騒動以来、ひどいめまい症状はありませんでした。たまに、ごく軽いめまいを感じる程度で、それは目をつぶっておとなしくしていればしのげるものでした。ところが発症から7ヶ月目を迎えようとした夏の旅行先で強いめまいに襲われました。前の救急車騒動と同じような浮動性めまいと動悸です。前回の経験があったので、市販の酔止めを飲んで安静にすることでやり過ごせました。旅行先に台風が近づいていたことが影響したのかもしれません。
漢方薬(発症から12ヶ月目)
その後も1回強いめまいに襲われましたが、それを除けば、耳閉塞感も難聴も耳鳴りも変わらずです。主治医の先生も、変化が無いという事で聴力検査の頻度を減らしました。その主治医の先生が病院を辞められたため、別の先生に診ていただくことになりました。新しい先生は僕の脈をとり「疲れてる?」と聞きました。いつもそんなものです、と答えると今度はベッドで腹部の触診をされました。さらに問診をして、その結果、五苓散が処方されることになりました。
メニエール病発症から1年間の経過を語ってみる(前編)
今回は、メニエール病発症から1年間の経過について書きます。
僕は、1年前にメニエール病を発症しました。残念ながら、現在も右耳の聴力は回復しておらず、耳鳴りと耳閉塞感に悩まされています。また、いまだに時折強いめまいに見舞われることもあります。こういった訳で、あまり治療効果が出ていない僕の経緯ですが、願わくばこの記事がメニエール病に悩む方々の一助になればと考えています。
発症前
発症
休日の朝、朝風呂を楽しんでいたときに突然右耳で大きな耳鳴りがして、耳が塞がるような感じになりました。以前にもこのようなことは何回かあったのですが、それは一瞬のことで直ぐにもとに戻っていました。ところが今回は耳鳴りと耳閉塞感が治まることはありませんでした。
このときは突発性難聴を疑っていたので、発症後直ぐに治療を開始することが重要と思い、休み明け直ぐに掛かり付けの耳鼻科で診察してもらいました。このときの聴力検査ではわずかに右耳の低域の聴覚が落ちている程度でした。先生は耳管側が負圧になっていることが原因と判断して、鼻から耳管に空気を送って負圧を直す処置をしました。それでも症状は改善されませんでした。
治療開始
発症から2日目、近くの総合病院で受診しました。そこでも聴力検査をしたのですが、前日に比べ聴力は落ちていました。先生の見立てでは突発性難聴の疑いということでした。そこで、ステロイドの錠剤が処方されました。ステロイドを一週間服用したのですが、症状は改善されませんでした。そこで、一週間イソバイドをためしてみることになりましたが、やはり症状は変わらず(むしろ聴力は悪化傾向)、再度ステロイドの服用が始まりました。
メニエール病の診断(発症から1ヶ月目)
二回目のステロイドも奏功せず、とりあえずイソバイド服用を続けていました。そんなある日、朝から耳閉塞感が強いと感じていました。その日の夕方、仕事をしていると急にふわふわする感覚の強いめまいと動悸に襲われました。しばらくすれば治るだろうと仕事を続けたのですがいっこうに治まらなかったので、健康管理室で横になることにしました。でも、横になってもいっこうに良くなりません。保健師の方が脈をとると不整脈が出ているとのこと。これは大事だと思い救急車を呼んでもらいました。
搬送先の病院でMRIをとりましたが、異常はないということでした。点滴で吐き気止めを入れられて多少めまいと動悸が軽くなったので、その日は帰宅ということになりました。
後日、この顛末を耳の症状で受診している総合病院の先生に話したところ、一回徹底的に調べましょうということで、MRI、ホルター心電図の検査をしました。MRIは異常なし。ホルター心電図では高頻度の期外収縮が見られましたが、心配のない不整脈なので問題なし、ということになりました。この結果を受けて 、先生からメニエール病という事で間違いないでしょうと言われました。
後半はこちらです。
メニエール病の原因である「ストレス」をためない方法を考えてみる。
今回は、ストレスをためない方法について書きます。
僕は、昨年の今ごろ(2015年1月)にメニエール病によると思われる難聴を発症しました。それ以来、一月に一回地元の総合病院の耳鼻科に通ってます。受診の時には決まって先生に「ストレスをためないように、お大事にしてください」と言われます。確かに、メニエール病はストレスを原因のひとつとして挙げられることが多いようです。それに、そりゃストレスなんてたまらないに越したことはありませんよね。でも、どうすれば「ストレスをためない」ことができるんでしょう?そこで、ストレスをためない具体的な方法を考えてみました。
ストレスと一言で言い表すことが多いのですが、そこには一種の因果関係を見いだすことができます。先ずストレスを与える要因はストレッサーと呼ばれるようです。悪化した人間関係や好ましくない労働環境なんかがそれにあたりますね。一方、ストレッサーに対する反応をストレス反応と呼ぶようです。ストレスで寝れなくなるなんてのはこの事を指しています。
一般論的なストレス解消法としては、ストレッサーに対する反応をコントロールする、「たまったストレス」を発散するという方法をとると思います。
ストレッサーに対する反応をコントロールする
認知療法はこの対策の代表例でしょう。また、自律神経コントロールもこの方法に含まれます。つまり、ストレッサーがあることを受容して、反応を制御するという考え方です。
「たまったストレス」を発散する
google等の検索エンジンを使って「ストレス発散」というキーワードで検索すると、多くのストレス発散・解消方が見つかります。これらは、溜め込んだストレスによって誘発される憂鬱な気持ちやイライラ等を軽減するもののように見えます。
さて、この二つのアプローチですが、僕にとってはあまりメリットがないような気がしていました。例えば、認知療法的アプローチでストレス反応をコントロールしようとすると、どうしてもストレッサーについて考える時間が増えて、反って気分が滅入るような気がするのです。また、ストレス反応として怒りがわいているときは、怒りを理屈で抑えたとしても、何で自分だけが我慢しなければならないのかというモヤモヤした気持ちが残ります。また、種々のストレス発散方法は、効果が一時的で根本解決になってない気がします。やはり、ストレスをためないための未然防止策が必要になってきます。
そこで僕にヒントをくれたのはこの本です。
ゴルフ「ビジョン54」 あなたの能力を出しきるための8つの必須プレー技能
- 作者: ピアニールソン&リンマリオット,ロンシラク,村山美雪
- 出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン
- 発売日: 2011/10/26
- メディア: 単行本
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この本は、ゴルフにおける技術的側面以外の重要なポイントを教えてくれる良著です。宮里藍選手が師事したことでも有名なピアニールソンとリンマリオットが書いています。
この本の中で、害になるような考えで頭のなかを一杯にしないことの重要性がうたわれています。これをストレス対策に応用するとすれば、ストレッサーを頭から追い出すということになると考えました。
人間は頭のなかを空っぽにするということが苦手です。常になにか考え事が頭のなかにあります。ストレッサーが生活のなかに有る場合、そのストレッサーから解放されているときでも、ストレッサーで頭を一杯にしている人は意外と多いのではないでしょうか。実は僕もそんな一人です。そこで、ストレッサーに直面してないときは徹底的にストレッサーを頭から追い出してあげることでストレスがたまるという事象を発生させなくてすむのではと考えました。
僕がストレッサーを頭から追い出した方法は次の2ステップから成ります。
ステップ1:自分の頭のなかを把握する
先ず、自分は今何を考えてるのかを客観的に認知できるようになることを目指しました。先ずは意識的に「僕は今何を考えてる?」と自分に問いかけてみました。この自問自答になれてくると、ストレッサーのことを考えてるときに「また余計なことを考えているな」と自然と気づけるようになります。
ステップ2:無害なもので頭を一杯にする
自分の頭のなかを把握できるようになったら、次はストレッサーを頭から追い出すために、別のもので頭を一杯にします。先に紹介した本では、数を数えたり、歌を頭のなかで歌う方法が実例として紹介されています。僕にとってはこのどちらの方法も効果がありました。
僕の場合、この2ステップでメニエール病の一時的な症状悪化が改善した気がします。
ららぽーと立川立飛の遊戯施設つきレストランを比較してみる
今回は、ららぽーと立川立飛に店舗を構える2つのレストランについて書きます。
ららぽーと立川立飛には子供向け遊戯施設つきレストランが2店舗入ってます。その2店舗について、その違いと利用シーンを考えてみます。
Kids Bee
「親子三代で楽しめるビュッフェダイニング」という触れ込みのビュッフェレストランです。入り口脇には小さなゲームセンターがあり、ゲームをするとチケットを貰えます。チケットでカードにポイントを貯めることができ、ポイントに応じた景品をもらうことができます。
さて、我が家が利用したのは土曜の14時近く。特に待つこともなく先ず会員登録用の機械に案内され、会員登録するように言われました。利用者全員分の情報を入力するのでチョット面倒です。登録が終ると仮会員証代わりのレシートが印刷されるので、それを持って受付へ。受付で料金を払っていざ入店。因みに、大人2人と5才の子1人で5,000円をチョット越えました。
持ち時間は100分。とりあえず子供と子供の料理を選びます。時間帯のわりには、空の皿が散見されます。メニューはサラダ類が充実。続いて、炭水化物系(パスタ、焼きそば、担々麺)も充実。肉ものは唐揚げを含む3種位。総じて幅広い世代の嗜好に合わせた印象です。デザートは店員に言って取ってもらう形です。セルフと違って見た目もおしゃれです。また、ドリンクはノンカフェインも充実してます。
遊び場は、滑り台やプラスチックボールで遊べる区画、おままごと遊びができる区画等があり、この日は常時2人の店員さんが子供の相手をしてくれてました。
KidsBeeはビュッフェ形式で且つ遊び場の料金がビュッフェの料金に含まれているので、子供が食べたり遊んだりまた食べたりと、自由にできるのが特徴です。
mogoon
「タノシイ×おいしい!わくわくパーク」ということで、遊び場を併設したレストランです。我が家は休日のカフェタイムとディナータイムに利用したのですが、いずれもすんなりは入れました。さすがにカフェタイムの時の遊び場は混雑してる印象でした。ここは基本的に遊び場だけの利用も可能ですが、混雑時は遊び場だけの利用ができないようです。因みに、こちらの会員登録はスマホで行う形でした。
さてメニューですが、こじゃれたカフェといった感じのメニューで、キッズメニューも充実してます。
一方遊び場はボールプール、滑り台、おままごとといった定番のもがある一方、タブレットで書いたものを大きなスクリーンに飛ばせるといった電子的なものもありユニークだと思います。因みに、滑り台も通ったところにキラキラを投影するという演出がなされています。こちらも常時複数人の店員さんが子供の相手をしてくれます。
mogoonは食事と遊び場が別料金なので、遊んでいる途中に食事をしても食事時間分が遊び場の利用時間にカウントされます。ですので、食事を済ませてから遊び場に入ることを薦められました。
さて、この二つの施設の使い分けですが、こんな風に考えてみました。
KidsBee
ファミリー(特にじじばば世代が一緒)での食事、或いは色々な種類のケーキを楽しみながらお茶をしたい女性(グループ)にお薦めだと思います。また、お子さんが食事をとりながら遊ぶ(食べたり遊んだりする)場合はこちらがお薦めです。
mogoon
若いファミリーや女性グループでの食事、或いはおしゃれなお茶を楽しみたい女性(グループ)にお薦めだと思います。また、チームラボのような遊び場が好きなお子さんにもお薦めです。
以上、僕の主観ではありますがご参考になれば幸いです。
「なぜ人と組織は変われないのか」を読むと人は変われるのか?
今回は、ロバート・キーガン、リサ・ラスコウ・レイヒー共著の「なぜ人と組織は変われないのか」(Immunity to change)を読んでの雑感です。
change
この本は2013年初版で、今更ながらではありますが、上司に薦められて購入しました。僕は物事を悪くとらえる癖があるので、そこを変えられたら良いなぁといった程度の軽い気持ちでこの本を手に取りました。
なぜ人と組織は変われないのか――ハーバード流 自己変革の理論と実践
- 作者: ロバート・キーガン,リサ・ラスコウ・レイヒー,池村千秋
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2013/10/24
- メディア: 単行本
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最初に結論めいたことを言うと、この本の論旨は次の2点です。
認知の歪み(この本では「強固な固定観念」と呼ばれる)が変わろうとする行動を阻害する。
こんな風に要約すると、認知療法を知ってる人には目新しく感じないでしょう。実はこの本の肝は如何に自己変革を持続させるか、また如何に組織にこのスキームを適用するかにあると思うのです。
自己変革の持続
この本では「免疫マップ」を作ることで、強固な固定観念を明らかにしていく手法が紹介されています。免疫マップを作る最初のステップは、自分がどう変わりたいかの定義です。すなわち、なりたい自分になることを阻害する行動を起こす認知の歪みに的を絞っている訳です。ですので、なりたい自分の定義が自分や周囲の人にとって切実であるほど、強固な固定観念を修正することのモチベーションが高まるということです。
組織の変革
基本的に、組織の変革においても、その組織の免疫マップを作り、強固な固定観念を検証・修正する手法を取ります。このときの注意点は、変革を阻む行動として特定の誰かの行動を定義してはダメということです。そのような議論は犯人探し、非難合戦になるからです。
さて、僕も自分の免疫マップを作ってみたのですが完成には至ってません。自分の強固な固定観念があまりにも常識としか思えず、またそれを否定する行動は破滅以外の結果をもたらさないとしか思えないのです。本書にあるように、問題を取り組みやすい大きさにばらす必要がありそうです。
[蛇足]
この手の啓蒙書を読むときに、「この本は俺の言いたいことをよくまとめている」何て思いながら読んでませんか?或いは、「あの部下に読ませれば良いな(俺はできてるけど)」と思いながら読んでませんか?
例えあなたの経験に裏打ちされた知恵と符合するところがあっても、著者の経験はあなたと違います。せっかく買った本なのだから、あなた自信が学ばないともったいないですよ。
なかなか気づけない「自分の強み」を知る方法
今回は、自分の強みを洗い出す効果的な手法について書きます。
以前の記事で、部下をうつにしてしまうような上司の下で働く場合の自衛手段として、自分の強みを磨くことに集中することを挙げました。
キャリア
あなたはこれまでどのような仕事をしてきましたか?より具体的に挙げて下さい。学生時代のアルバイトやボランティア活動も含まれます。
時間
あなたが時間をかけてきたと感じられるものは何ですか?一見強みに見えなくても構いません。例えば、習慣的に特定のニュース番組を見ているとか、趣味なんかでも構いません。
体
身体的なあなたの強みは何ですか?体力、容姿、足の早さ、etc。なんでも構いません。
感情
あなたが好ましいと思うモノ、コトは何ですか。或いは、あなたが使命と思うことは何ですか?この質問はあなたが心から楽しめる仕事を見つけるのに役立ちます。表現は曖昧で構いません。
他人の評価
あなたの周囲の人は、あなたをどんな人だと言っていますか。周囲の人の意見はあなたの思わぬ強みを教えてくれます。
以上の5つの切り口で挙げられるだけ「強み」を挙げて下さい。挙げ尽くしてからこのリストを俯瞰すると、あなたも気づかなかったようなあなたの強みが見つかるはずです。