管理職、上から見るか、下から見るか

 関わるプロジェクトはいつも大炎上。そんな人の中にも順調に出世する人がいます。なんでだろう?

 

 1つの事例を紹介しましょう。その人が係わるプロジェクトはことごとく炎上し、納期を守れたことはただの一度もありません。それもそのはず、その人は我流のプロジェクト管理しかせず、リスクも全く管理されず、ぎりぎりまで嘘の報告で上の目をごまかし、プロジェクト終了後に振り返りをしても自身の責任には言及せず、そもそもプロジェクトマネージャとしてやっていることは叱責のみというありさま。プロジェクトメンバーからすると、とても「できる人」とは言いがたい人物です。でも、そんな人がプロジェクトマネージャから外されることもなく、そればかりか職位も順調に上がっているわけです。不可解ですね。

 実は、視点を変えればさほど不可解ではないんです。多分ね、上から見たら、「びしびしメンバーをしごいて、とにかく長時間働かせることができるマネージャ(≒人を使うのが上手いマネージャ)」っていう風に見えてるんじゃないかな。だって、彼がマネージメントしているプロジェクトでは、炎上するとメンバーに責任を押しつけて残業・休日出勤で取り返せっていつも発破かけられるから。これ、メンバーから見たらとんでもなく迷惑な話なんだけどね--;) でも、メンバーは折り目正しい社会人。唯々諾々と仕事をするわけですよ。

 

 つまり、僕が勤める会社の場合、「用兵 ≪ 個々の兵隊さんの奮闘」という価値観だから、そりゃスマートなマネージをする上司は生まれにくいよね、という話でした。まぁ、こういった迷惑な人を生まないためにも、迷惑な人の指示なんて無視して、過重労働を拒否するのがよいのでしょうけどね。なかなかねぇ(´`)=3